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倭(やまと) 古代国家の黎明 ―邪馬台国から律令国家成立まで―

税込価格: 2,037 円 (本体価格: 1,852 円)

和 邦夫 著

ページ数 / 判型: 276ページ / B6判

2017年8月25日刊

ISBN: 978-4-7547-4441-0

商品コード : 5668
製造元 : 和 邦夫 著
本体価格 : 1,852
価格 : 2,037円(税込)
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古代史は面白い。 現代を遠く離れた遥かな世界であるが、われわれの遠い祖先達が関わった世界であり、言い知れぬ郷愁やロマンを感じるからであろう。そして、人間活動の原点を示す事象に満ちた世界でもある。 邪馬台国は何処にあったのか、女王卑弥呼はどういう人物であったのか、その時代に何が起きたのか。 倭王朝の大...

古代史は面白い。

現代を遠く離れた遥かな世界であるが、われわれの遠い祖先達が関わった世界であり、言い知れぬ郷愁やロマンを感じるからであろう。そして、人間活動の原点を示す事象に満ちた世界でもある。

邪馬台国は何処にあったのか、女王卑弥呼はどういう人物であったのか、その時代に何が起きたのか。

倭王朝の大王、今日の天皇はいつ、どのようにして現われたのか。天皇陵とされる巨大な前方後円墳は何を物語るのか。

倭の最初の大王とされる神武、実在最初の大王といわれる崇神、九州から大和を征圧したとされる神功・応神、中国史書で倭王武とされる雄略、近江から大王位についたとされる継体などの古代の大王の実像は。

推古天皇、聖徳太子、蘇我氏に代表される飛鳥の都の出来事。大化の改新と天智天皇、壬申の乱、天武天皇の登場、それはどういう意義を持ったのか。こうした古代天皇の事績を記す日本書紀の記述の真偽。

天皇集権の律令国家の完成とその運営が行われた奈良、平安時代初期の政治模様。聖武天皇と光明皇后、藤原仲麻呂の乱、称徳女帝と道鏡、桓武天皇の実像など多くの人々の興味をそそる話題に事欠かない。

卑弥呼の倭国に始まり、天皇集権の律令国家までの時代、西暦でいえば3世紀から9世紀半ばまでの凡そ650年の間、古代国家の黎明の時代の歴史の流れを順次、紹介していきたい。

【週刊 税のしるべ 平成25年10月~平成29年3月連載】

主要目次

第1章 史料・遺跡が示す日本の古代
1 邪馬台国の卑弥呼と魏志倭人伝
魏志倭人伝/卑弥呼と邪馬台国についての考察
2 纏向遺跡と前方後円墳の出現
纏向遺跡/ヤマト王権・古墳時代の始まり
3 好太王碑と倭の5王
4世紀の朝鮮半島情勢─百済・新羅の出現/好太王碑/倭の5王/4世紀終頃から5世紀の日本

第2章 古事記・日本書紀の伝える古代ヤマト王権
─神武から欽明まで
1 記紀の成立事情とその構成
古事記・日本書紀の編纂/古事記・日本書紀の構成
2 神代の世界
3 記紀に記す古代天皇の治世─神武から欽明まで
神武天皇の大和征服/崇神天皇の4道支配/垂仁天皇の内政充実/景行天皇の熊襲・蝦夷征討/成務天皇の地方制度整備/仲哀天皇の熊襲征討/神功皇后・応神天皇の三韓征伐と大和帰還/仁徳天皇の仁政/履中・反正・允恭・安康天皇/雄略天皇の大王専制/清寧天皇/顕宗・仁賢天皇/武烈天皇/継体天皇による王朝承継/安閑・宣化天皇/欽明天皇の王統確立
4 記紀の記述についての考察
日本書紀に記述する歴史の流れ/記紀の伝える歴史への疑問点/古代ヤマト王権の成立と推移についての考察

第3章 推古の時代
1 古代大和王朝の確立
2 敏達・用明・崇峻の時代
敏達天皇─物部と蘇我の対立/短命であった用明天皇/崇峻天皇─殺害された天皇
3 推古天皇
推古・馬子・聖徳太子/推古の対外政策─遣隋使の派遣/国内政策─隋・唐風国家構築への歩み/推古時代の終焉/推古の後継─田村か山背か
4 舒明・皇極天皇の時代
舒明天皇─天智・天武の父/皇極天皇─蘇我宗家打倒の動き/乙巳の変─蘇我宗家滅亡と律令国家建設の始まり/推古の時代を振り返って

第4章 天智の時代
1 孝徳天皇
政権の滑り出し/改新の詔(2年1月)/改新政治の現実
2 皇極が重祚して斉明天皇
3 天智天皇
唐・新羅との戦─称制の時代/天智天皇の時代
4 壬申の乱
壬申の乱の推移/壬申の乱についての2つの考察

第5章 天武・持統の時代
1 7世紀後半の国内外の情勢
国際情勢/国内情勢/天武・持統体制
2 天武天皇
軍事─その重要性を痛感/内政─律令国家体制を整備
3 持統天皇
持統称制─草壁即位に腐心/持統天皇─草壁直系の即位に腐心
4 文武天皇─大宝律令施行
5 律令制度の確立─大宝律令
律令編纂の経緯/律令制度の内容
6 元明天皇─草壁直系の即位に腐心
7 元正天皇─首皇子に継なぐ
8 藤原不比等
出自/皇位継承への尽力/不比等の夫人達、特に橘美千代との関係/その他

第6章 聖武の時代
1 聖武天皇
聖武の即位/長屋王事件と光明立后/新羅との関係/疫病流行と藤原4兄弟死去、橘諸兄が政治運営の中心へ/聖武の彷徨5年と仏教への傾倒/孝謙天皇・聖武太上天皇
2 孝謙・称徳天皇
孝謙─不安定な治世/孝謙と仲麻呂の衝突─仲麻呂の乱(恵美押勝の乱)/称徳と道鏡─道鏡神託事件
3 聖武・光明の時代

第7章 桓武の時代─平安時代
1 光仁天皇─後継を巡る謀略
2 桓武天皇
桓武の王権確立/長岡・平安遷都─造都事業/蝦夷征討/制度改革と造都・蝦夷征討事業の停止/桓武の晩年
3 平城天皇─薬子の乱
4 嵯峨天皇─治世安定
5 淳和天皇
6 仁明天皇─承和の変
7 文徳天皇
8 清和天皇─幼帝即位
9 戸籍制度の崩壊、荘園そして武士の発生


あとがき

古代天皇系図

参考文献

税込価格: 2,000 円 (本体価格: 1,852 円)

和 邦夫 著

ページ数 / 判型: 276ページ / B6判

2017年8月25日刊

ISBN: 978-4-7547--4441-0

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