遺言を書いたときに、遺言者が老齢であったり、重病であったことが分かると、意思能力...
遺言を書いたときに、遺言者が老齢であったり、重病であったことが分かると、意思能力について争いが生じることがある。つまり、遺言は、病気になったり、老後に慌てて書くべきものではなく、若いうちから準備をしておく必要がある。本書は、その遺言書を書くための指南書である。
主要目次
未来の財産管理のすすめ ●遺言は掛け金のない生命保険と同じです
遺言書を書く前に ●堅苦しく考えずに気軽に始めるのがコツ
遺言書の作り方 ●遺言書には全部で七つの方式があります
自筆証書遺言の書き方 ●ともかく全文自分で書くことが要件です
具体的条文の書き方 ●「だれ」に「なに」を相続するかをハッキリ
公正証書遺言の書き方 ●証人が必要で、原本は公証人役場に保存
秘密証書遺言の書き方 ●遺言の内容を秘密にしておきたいときに
特別方式による遺言 ●利害関係人らが家裁に確認の請求などを
遺言の立ち会い証人 ●推定相続人や配偶者は証人になれません
遺言としてできないこと ●複数の人が同一の証書でする遺言は無効
遺言に書いても無意味なこと ●身分行為とか死亡退職金の処分方法など
有効な遺言 ●財産の処分と後見人の指定など三点です
遺言の取り消し ●いつでもなん度でも書き換えができます
遺言書を見つけたら ●むやみに封を切らずに必ず検認手続きを
遺言をもらいそこねた人に ●遺留分の制度という救済の道があります
遺言と税金 ●奥さんには配偶者控除による軽減の道が
墓地使用権 ●特定の後継者を指定することができます
付 録
◎主な財産の種類別にみた評価方法
◎全国家庭裁判所一覧